JMA駒込 [2007-07]
「お見合いの時、“お茶”は出さないのですよ。」…席に座ると、冷たい紅茶と洋菓子でおもてなしをしてくださった、「JMA駒込」の郷内さんはそう話す。
「お茶を濁すって言うでしょう?当会では、設立当時から和菓子と桜湯でお見合いをしています。」桜湯は、わざわざ新潟の有名なお店から取り寄せている。隣接の六義園を眺め、和菓子を2人で食べながらおしゃべりをするお見合いは、なんとも日本の風情を感じるものだ。
●お節介人間という気質を活かしています。
もともと主婦一筋でしたが、実母が行っていたカルチャースクールの代理を務めることになり、華道、お茶、着付けなどを一通り学びました。そこでお会いした若いお嬢さんたちのご縁組をいくつか行う中で、この仕事に徹してみたいと思うようになったのです。27歳で結婚式の仲人を努めた時は、わざわざ老け役になるように地味な留袖を用意した懐かしい思い出もあります。
現在は独立して8年、自他共に認めるお節介人間(笑)という性格・気質を活かし、ご成婚を重視した結婚相談所を運営しております。
●家族ぐるみでお付き合いをすることも。
30~40代の会員さんが中心ですが、ほとんどの方がご両親と一緒に訪問されていたり、もしくはご両親が公認ですね。ご兄弟・ご姉妹のどちらかご成婚されてもうお一人がご入会されることもあります。親戚ぐるみのお付き合いのような感覚になることも多いです。
この仕事は、ファジーに取り組む方がいいといった意見もありますが、私はご成婚していただくことを目的としていますので、美辞麗句の接客業は致しません。おかしな誉め方はせず、会員の方々ともきちんと本音で話し合っています。ファジーにすれば、問題もなく過ごせるかもしれませんが、ご成婚という責任があるからこそ、本気で体当たりしております。
●「結婚は現実」。理想ばかりではだめ!
お相手の女性へプロポーズをしてOK返事をもらった男性がいるのですが、入籍はまだ当面先にしたいとおっしゃっていて…。女性は「早く結婚したい!」と思っているのに、です。そういったお相手の気持ちを考えることの大切さを、そこではっきりと伝えました。時には憎まれ役に徹することも必要なこの世界。本当に、奥の深い社会的なお仕事だと思います。
形のないものを形にすることは本当に大変で、時には奇跡を信じたい時もあります。でもその分、ご成婚が決まった際は本当にうれしいです。お二人にお花とワインをプレゼントしてお祝いをします。
成婚率100%を目指したいと思っていますが、理想ばかりでないものねだりばかりをされる方々は、難しいですね。結婚を誠実に現実として考えることが大切です。
●結婚は「自然体」なこと。

私は、シングルライフは自然ではないと思います。多様な生き方があるかと思いますが、夫婦(家庭)は社会の基礎単位。今はシングルライフでよいけれど、年齢を重ねた時、心細くなる日がくるはずです。また、現在両親が老いていなくてもやがてお別れがくるのです。 「生と性」は一体。健康で愛に満ちた家庭は、愛に満ちた社会の一隅です。結婚は、自然体であり、この終わりがない分、奥の深い社会的な仕事をこれからも続けていきたいと思います。
―― 「ご成婚された会員さんが結婚後も来訪されて、お子様も含めて楽しい時間を過ごすこともあるんですよ」とお話を伺ってる時、郷内さんのもとに一本の電話が鳴りました。会員さんのご成婚が決まったそうです。子供のように喜ぶ郷内さんをそばで見ていて、きっとこの方は、最後まで会員さんの幸せを応援してくれるだろうと強く感じました。
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